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2008年11月24日 (月)

書物迷宮(ル・ラビラント):赤城 毅

世界に影響を与える、決して世には出せない危うい『書物』。
それらを、あらゆる手段を用いて手に入れる、書物狩人(ル・シャルース)。
スペイン、中国、スイス、ポーランド。
稀覯本を求め、神出鬼没に世界を駆ける。
書物狩人シリーズ、第二弾。

いきなり二冊目からレビューという言語道断で非常に申し訳ないんですが、この本非常に面白かったです。
一冊目は図書館で借りて読んで、この本に関しては、図書館に入るのも待ちきれず、発売二日目ぐらいに速攻購入しました。
この守銭奴の私が。
本当に、本好き&歴史好きの人にはたまらない本ですね。また、短編集で、一つ一つの話が綺麗にまとまっているのがいい。
その中でも、特に好きなのは、第一話の「書庫に入りきらぬ本」と第三話の「愛された娘」。
第一話の「書庫に入りきらぬ本」はタイトルも秀逸ながら、物語の『絵』が非常に美しい。
第三話の「愛された娘」は、話自体もいいのですが、最初の方のマグカップにどぼどぽお湯をそそぐ場面の「狩人」と少女とのやり取りが非常にツボにはまりました(笑)
悪魔のように知識を駆使して、冷静に各国諜報機関と丁々発止とやりあってる人なのに……なんか可愛かったですよ。
それぞれの『書物』に隠された『物語』を読み解く鮮やかさは前作と負けず劣らず。
あっという間に読了してしまいました。これは買ってまったく後悔がありませんでした。
しかし、崇高な志や美学を持つ人間(特に女性)には紳士的に、邪心を持った悪には冷酷な対応をする「狩人」は、「ヒーロー」に近い存在なのかもしれませんね。
続編がメフィストで連載されるらしいので、次の巻も楽しみに待ちたいと思います。

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