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2008年1月14日 (月)

劇団☆新感線「IZO」1/14(夜)感想(ネタバレ)

ということで、観てきましたー。
今年2作目です。

当日券だったんですが、今日は結構皆買えたっぽいです。ふじわらは、運良くくじで整理券番号一桁だったんで。

で、来たチケットがかなーりの良席。
一階の前から10列以内のど真ん中。
おかげさまで、よーくみえました。
ネタバレしますんで、それでもよろしければ続くからお願いします。

やー、今回はちょっと行くの悩んだんですが、個人的には行って正解でしたね。

ストーリーは皆様ご存知のとおり、悲劇で終わることがある程度わかっていたので、どう料理するかというところだったんだんですが、なかなかどうして、うまい「無知の知」へ持っていきましたよ。

個人的なポイントは3つぐらい。

(1)「犬」と「天」いうキーワードの使い方がうまい
今回は犬扱いされた以蔵たちの生き様が演じられたんですが、以蔵を飼い慣らしていた武市が、本人も知らぬ間に山内に飼いならされ、首輪をつけられていく様と、物語中盤からでてくる「天誅」を行うにあたって、それを命じる「天」の存在への問いかけと最終的な解釈がよかった。

(2)幕への映写映像の演出がうまく使われていた
これはおもに、切腹、介錯シーンでシルエットで使われてました。
今回流血シーンが多くて結構血糊が吹き上がるシーンが多かったんですが、はっきり言って、序盤ちゃちかったんですが、中盤以降になって壁や障子に飛び散るシーンでだんだん臨場感が増し、で切腹シーンでは解釈で首が落ちるシーンとなり、それが違和感なくスーッと納得できました。
この幕への映写映像ですが、新感線はストーリ展開、背景、説明といろいろ使ってて、すごくうまいと思います。

(3)なにより、森田剛さん、すげえ! 俳優さんたちいい味出してる!
真面目に。以蔵の精神の変容が、もう纏う空気と視線、しぐさで完全に判るんですよ。
最初は、世の中の不条理に怒っていたのが、武市に出会って世の中をよくするやること見つけて明るくなり、嫉妬や焦りや人を切ることで精神が薄汚れていって、だんだんいろいろなことがわからなくなり荒み、獣のようになり、最後の一瞬、澄み悟る。
「考えることが得意じゃない」と言い続けていたけれど、それにしがみ続けてしまったがために大切なものを全て失って、最後の最後に考えて、答えを見出す。けれど、すべては遅すぎた。
そういうことが、全部伝わってきましたわ。
それから、殺陣。
はじめは人を切ったことがなくってへっぴり腰気味だったのが、あっという間に様になり、最後の方にはゆらりと殺気が背から立ち上る鬼神のような立ち回りに。
これは、本当に脱帽でした。
あと、ミツ役の戸田恵梨香さん、武市役の田辺誠一さん、山内容堂役の西岡徳馬さん、田中新兵衛役の山内圭哉さんもそれぞれの役をいい味出してやってました。
あと、さり気に勝海舟役に栗根まことさんが入っていたり、結構さりげにいい俳優さん出てらっしゃいました。

それから、ラストシーンが美しかった。
最後の舞い散る黄色い花弁。今までのミツと以蔵の幼馴染のくだりがあっただけに本当涙を誘いました。

個人的には、かなーり痛い、ダメージを食らう題材なんで覚悟して見に行ったんですが、思ったよりダメージを食らわず観れました。
自分の中である程度の解決策が見つかって実行しているせいかと思いました。

何はともあれ、「先行きの見えない時代、上に盲目的にしたがって哀れな末路を辿るより、上を見すぎず、自分の足で立って考えろや!」と言われた気分になりました。観終わって。

個人的には、連続は難しいけど観ておいて損はない作品でした。
もう少し練れたら、また観たいなー。

以上、感想でした。

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