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2008年1月 3日 (木)

1/3野田地図「キル」感想(ネタバレあり)

と、いうわけで、咳をどーにかこらえつつ、行ってきました、渋谷文化村シアターコクーン!!
2008年観劇初めってことで、まずは一本目。

再演「キル」でございます。
若干ネタバレしてますので、それでもよろしければ、続きからお願いします。

目くるめく言葉遊び。
音で遊び、形で遊び、意味で遊び、「言葉遊びの野田秀樹」の本領が発揮された作品。
まだ「オイル」と「キル」の2作品しか野田地図は見ていないんですけど、これはいつ聴いてもすごいです。
この人の作品は、見終わった後、必ず脚本が読みたくなります。

が、今日は皆さん風邪を引いていたのかなー、言葉が苦しげで聞き取れないところがありました。
後、前半の方の軽い笑いの部分はちょっとついていけなくって、「うーん」となってしまった部分がありました。
物語自体も蜃気楼を用いた「夢」と「現」が混じる構成だったので、若干わかりづらかったですね。
視覚的には、布を結構使って柔らかく鮮やかな色彩で結構綺麗だったんですけどね。
あ、この布の演出では、一瞬蜷川さん演出市村正親さん主演の「リチャード3世」を思い出しました。
傾斜舞台を利用しての舞台転換と人の消失のうまさはあいかわらずでした。

今回のモチーフは「めぐる因果」、「蜃気楼」と「蝋人形」、「夢と現」、「ミシンの踏む音と銃撃」とかなり好みのものを使われていたんですが、全体的な構成でかっちり見事にはまった「オイル」の方が、完成度とインパクトは上でした。

まあ、「オイル」は扱っている題材の重さもあるんですが、「オイル」はまじめにある場面の構図で鳥肌立ちましたからね。

俳優さんで、今回注目したのは、主演の妻夫木くん&広末ちゃんじゃなくて、いや両方ともかっこいい&綺麗かわいいで大健闘だったんですが。
それよりも。
劇中で戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」的役柄である結髪を演じた勝村政信さん。
やー、緩急ギャクシリアスを見事に使い分けた演技でした。
風邪気味なのか、台詞が苦しそうでなかったらもっとよかったなー、この人。
後は、人形役の高田聖子さん。
人形へ戻るシーンの演技は見事でした。
後は、御大野田さん。結構お年だと思うんですけど、あの開脚の演技はすごいですよ……若いなー思いました。
しかし、今まで2作品しか見てないんですが、ギャクホモネタは野田作品のデフォルトなんでしょうか?
面白いからいいですけど。
全体的には前半軽やかギャクモードから後半シリアスへの見事なバランスとストーリー展開で楽しませていただきました。
次は何をやってくれるか楽しみです。チケット取りは壮絶ですけどね。


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